先生達とルームシェア!?
透くんからピックを受け取って、たこ焼き器の前に立つ。
透くんの見よう見まねでクルンッとピックを回すけど、たこ焼きは回ってくれなく、やっぱり生地をグチャグチャにするだけだった。
「難しい…」
「優しく優しく!」
何回もやってみるけどうまく出来ず。
みるみるうちに形が歪なたこ焼きが増えてく。
「うぅぅ…出来ない…」
落ち込むあたしに、大丈夫大丈夫って頭を撫でて励ましてくれる透くん。
「一緒にやってみよか」
「え?」
どうやって?って聞くまでに、透くんはあたしの手を優しく包み込むように握った。
体制的にはあたしの背中と透くんの胸が少しだけ触れてて。
すんごく近い。
「と、透くん…っ」
「集中して?」
案外真面目な声が後ろから聞こえてきて、なんだか余計に恥ずかしくなった。
こうして、こう、って手を使って教えてくれるけど、なかなか頭に入ってこないしわからない。