先生達とルームシェア!?
「瑞希ちゃん聞いてる?」
「え、あ…うん…」
「やってみて」
そう言って手を離してくれたんだけど、後ろから覗き込むから近いまんまで…
「透くん…近いよ…」
「なんや?緊張してるん?」
ちょっと笑ったような感じがして、透くんはあたしをからかうようにお腹に手を回した。
「ちょ、ちょっと…!」
「ほら、はよせな焦げてまうで」
そんなこと言ったって、もう抱き締めてるようなもんだよ!?
緊張もするし、恥ずかしいし、まずなんでこんな状況になってるの!?
「お前ら、何やってんの?」
そのとき、ガラッと扉が開いて蒼太が入ってきた。
「何って、抱き締めてるんやけど?」
「やめろよ、吉谷に触れんなよ」
「なんで?彼氏でもないくせに、彼氏気取るのやめてくんなーい?」
バカにするような言い方で、透くんは鼻で笑った。