先生達とルームシェア!?



「てめぇ…」

「ちょっと二人ともやめなよ…」


なんか殴りかかりそうな勢いだったから一応声をかけてみる。
静まり返った部屋。

沈黙を破ったのは透くんの方だった。


「もうええわ、行こ、瑞希ちゃん。」

「え、どこに…っ」


あたしの手を引く透くんはどこか乱暴で、それでいて優しい感じもした。

蒼太の横を通って部屋から出たけど、蒼太があたしたちを呼び止めることはなかった。


「透くん、どこ行くのっ」

「うーん、どこがええかな?あ、ここにしよ」

「え……」


透くんが立ち止まったのは、お化け屋敷の前。


「も、戻ろう?やめよう?クラスのみんな困っちゃうよ?ね?」

「二人入りまーす」

「どうぞー」

「いやあああああ!!」


手を引かれるまんま、お化け屋敷に入ってしまった。

なんでここのお化け屋敷はこんなに空いてるの?なんで?
もっと行列があって時間かかるもんじゃないの?

嫌だあああああああお化けは大っ嫌いなのに!!


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