先生達とルームシェア!?

「ごめんな、そんなに苦手やとは思わんかった」

「うん…」


手を引かれて連れられた普段は使わない人気の少ない階段でぐったりするあたし。

沈黙が続いて気まずくなってきたとき、透くんが口を開いた。


「あのな、瑞希ちゃん」

「あ、いた！」


そのとき遠くから小走りでたっくんが現れた。


「急にいなくなられると困るよ、戻ろう」


あ、そういえば当番抜けて出てきたんだっけ。そろそろ戻らなくちゃ！

そう思って、あたしが立ち上がり戻ろうとしたとき、透くんがあたしの腕を掴んでそれを止めた。

それからたっくんの方を向き


「抜けたのは悪いと思ってるけど、今は邪魔せんとってくれる？」


そう言って、あたしの方に向き直った。


「透くん戻……っ「瑞希ちゃん」


あたしの声を遮ってまで、あたしを呼ぶ声は真剣そのものだった。


「俺な、瑞希ちゃんのこと好きやねん」

「え？」

「だから付き合お？」


……ん？

これって、告白……？