先生達とルームシェア!?
「なあ、あかん?」
「いや、その…」
突然のことにどうすればいいかわからなくなる。
たっくんの方を見ると、驚いたように目を丸くさせていた。
…好き?透くんが、あたしのことを?
「瑞希ちゃん…」
切なそうに呼ぶ透くんの声に、胸がキュッと掴まれたような感覚になる。
そんな、不安そうに見ないで。
傷つけたくない、でもどうしたらいいかわからない。
気づけば私は、透くんに掴まれた腕を振り払ってその場から逃げ出した。
どこへ向かってるのかわからない。
ただ、初めてのことにあたしは驚いて逃げた。
好きとか、嫌いとか、あたしには無縁だと思ってた。
生まれてきてから恋なんてしたこともなかったし…
軽くパニック状態のあたしは走るのをやめて、ゆっくり立ち止まった。
そのとき、ドンッと誰かとぶつかった。