先生達とルームシェア!?
「は?今の…なに?」
透くんが去ったあと、葉月はそれまでとは全く違う暗い声でそういうと、あたしを睨む。
あたしは何も言えなくなって目をそらした。
…最悪だ。タイミングが悪すぎる。
「ねぇ、どういうこと?透くんはアンタの事が好きなの?なんかそんな風にしか見えなかったけど」
あたしは俯くしかなかった。
あぁ、また目をつけられた。
そう直感で思った。
「ふーん…まぁいいや。久々に会えたし、また連絡するね?」
そんな言葉、どうしてそんなに怖い声で言うの。
行こう、と終始ケータイを触っていた有内くんに声をかけて、有内くんはケータイを閉じた。
去っていく葉月を見ることはなく、あたしは俯き加減で廊下を歩いた。