先生達とルームシェア!?
校内の騒がしさが嘘のように、保健室の中はとっても静かだった。
シーンとしていて、世界であたしと龍ちゃんだけになったみたい。
「それで…何か悩み事?」
「え…なんで?」
「ため息、ついてた」
あ、ため息聞かれちゃってたのか。
「うーん、ちょっといろいろあって」
あたしがそうやって微笑むと、龍ちゃんはあたしの目の前まできて、あたしの顔を覗き込む。
「無理に笑わなくていい」
そう言って頬に手を添えられる。
龍ちゃん…近いよ。
背後の窓には赤い夕日が映りこんで、龍ちゃんをよりキラキラさせる。
「俺じゃダメかな」
「え?」
「俺じゃ…力になれないかな」
そんなこと言ってもらえるなんて思ってなくて、あたしはびっくりする。
その気持ちが嬉しいよ、龍ちゃん。