先生達とルームシェア!?
「たっくん、ありがとう」
「………いや、違うんだ…」
違う?何が?
私は何のことかわからずに首をひねった。
「ごめんね、僕大人げないや」
「え?」
「でも…嫌なんだよ」
ねぇ、たっくん、どうしてそんなに悲しそうに笑うの?
「瑞季ちゃんが誰かと付き合うのを見るなんて、ちょっと耐えれそうにない…」
ボソッと呟いた言葉は、力なく目線を下げさせる。
「たっくん…?」
「なんてね!お腹すいたから何か作ろうかなぁ~」
瑞季ちゃんは何か食べた?なんて普通の会話に戻っちゃったけど。
たっくん…それはどういう意味でなの?
「いくら私でも、そんなの勘違いしちゃいそうだよ…」
呟く私の独り言に「していいよ」っていうたっくんの言葉は、私の耳には届かなかった。