先生達とルームシェア!?




ある日のこと、机から教科書を出したときに、一緒に小さな紙が落ちた。


何だろう?と四つ織りの紙を開くとそこには



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今日の放課後

体育館裏で待ってる


      長瀬 透

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透くんからだ。


そういえば、いろいろあったから後回しにしちゃったけど、私透くんに告白されてるんだよね…


そっか、そろそろちゃんと返事しないと。


緊張してても時間は過ぎるもので、私は足早に体育館裏に急いだ。



何か異様に静かだなぁと思ったら今日部活ないんだ。


透くんなかなかこないなぁ…



そのとき、背後から誰かが来る気配がする。


緊張して振り向けずにいるとそのまま手を強く引かれる。


よろけそうになって、私は振り向く。



「ちょっと透く……」


「よう、吉谷」


「あ、有内くん…どうして…」



私の目の前には有内くん。


私は抵抗も出来ないまま、有内くんに手を引かれ体育館倉庫まで連れてこられた。


そこでやっと、ヤバいと気づいた。



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