先生達とルームシェア!?
―ピー、ピー、ピー
部屋に響き渡る機械音に二人ともハッとする。
「お米…」
「炊けたみたいだね…何か作るよ」
「手伝う」
正気に戻ると恥ずかしさでいっぱいになる。
龍ちゃんは眼鏡を掛けなおしてる。いつもと同じ感じだ。
私だけ…悔しい。
でも、龍ちゃんのおかげで怖くなくなったのはほんと。
「ありがとう、龍ちゃん」
「ん」
自分が汚れて見えたのに、龍ちゃんに触れてもらったところが、ほんとに消毒されたみたいに感じる。
「今日なんであそこにいるってわかったの?」
「女子が話してた。瑞季今頃泣いてるだろうって」
「葉月かな…」
「気になったから問いつめた」
なるほど、それで来てくれたんだ。
「え、じゃあ透くんは?」
「先生の立場忘れそうだったから呼んだ」
「そっかぁ」
「ごめん、間に合わなくて」
「もう大丈夫、ありがとう」
ほんとに龍ちゃんがいなかったらどうなってたか…