先生達とルームシェア!?




学校にバレたら停学や退学になりかねないことだけど、私も大事にしたくなかったし、そんなことがあったってことがバレるのが嫌だったので、今後私に関わらないってことでおさまった。



「瑞季ちゃーん、次の運動場だって、行こー!」


「うん、今行く!」



冬にマラソンの授業なんてほんとにやめてほしい。


寒いししんどいし…


よーいどん、と始まったマラソンに、私たち三人は本気では走らずゆっくり話しながら走った。



「そういえば、前電話かけてきたじゃない?」


「電話?瑞季ちゃんと千明ちゃんで電話したの?」


「そう、瑞季ったら変なことばっか聞いてくるからビックリしちゃったわ」


「あはは…いろいろ混乱してたんだって!」



好きって何か…って聞いたんだよね。



「なんの話ー?」


「好きって何?って話よ」


「え、瑞季ちゃんって東城先生が好きなんじゃないの?」


「あらそうなの?」


「あ…」



そうだった、一緒に住んでるのがバレないように、桃花にはたっくんが好きってことになってるんだった…


桃花…ごめん……



「それ違ったの、私の勘違いだった」


「あ、そうなんだ?」


「実は透くんにね、告白されて…」


「えっ!?いつ!?」


「文化祭二日目」


「もう一ヶ月以上経ってるわよ」


「うん…」



そう、文化祭から随分と時間がたったけど、返事をまだしていない。



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