先生達とルームシェア!?




「拓海っちから聞いたかもしんないけど、俺わりと良いとこの坊っちゃんなんだよな」


「あ、聞いた。跡継がないで教師になったって」


「そう。小さい頃から付き合いで、食事会みたいなの親に連れてかれてて、そこでよく一緒になる同い年の女の子」


「忘れられないんだ?」


「まぁなー。許嫁だったしな」



い、許嫁!?!?


そういうのってほんとにあるんだ…



「でも、俺もうあの家の仕事に関わらないって、教師になるって決めてから会うこともなくなってさ。許嫁もなし。何してんのかなーってたまに思う」


「どんな人なの?」



私がそう聞くと、いずみんは私の方をジッと見た。



「な、なに?」


「いや、瑞希にすげー似てるからさ」



な、にそれ…!


いずみんに見つめられ、ちょっとだけ胸の奥がキュゥ…っとした。



「今だから言えるけど、見た目も似てるし性格も似てるし、俺の中でヤバイ時期あった」


「や、ヤバイってなに!」


「好きになるかと思った」



半分告白のような、そうでもないような、いずみんの言葉にどうしていいかわからず私は固まった。


なんで真顔でそんなこと言うの…!!!



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