先生達とルームシェア!?
「ずっといたよ、君が気づかなかっただけ」
「うっそぉ…」
龍ちゃんはあたしに近づくと、おもむろにあたしの手からミネラルウォーターを奪った。
それから龍ちゃんはなんの躊躇いもなく、そのミネラルウォーターを飲んだ。
飲…んだ?
「え!?なんで飲むんですか!」
「飲みたかったから」
「だからって…!」
龍ちゃんは、一口分の量が減ったミネラルウォーターを、またあたしの手に返した。
そして180センチくらいあるだろう身長を、少し屈めて顔を近づけた。
眼鏡の奥の瞳があたしをとらえる。
「オレとも間接キス…」
そう呟くと、唇をちゅっと鳴らしながら、あたしの頭にポンと手を置いてその場から消えた。
あたしはというと、口をパクパクするだけで声も出ず、真っ赤になり、心臓がうるさくなった。