先生達とルームシェア!?
第二章
放課後の出来事
そんなこんなで、先生達との生活がいくらかすぎたころ。
「体育祭の選手を決めたいと思います!」
学校では、体育祭の時期になった。
たっくんの言葉にクラスの男子は、優勝すんぞ!と気合いたっぷり。
そんな男子に対し、女子は少しめんどくさそう。
「男子は桐原が足速いって聞いたけど」
「そうなんスよ!俺足速いんスよー!」
どや顔の蒼太が満面の笑みをたっくんに向ける。
そういえば、蒼太って中学時代から足速かったっけ。
頭は悪いクセに!
「女子は誰が速いの?」
「吉谷さん!」
「うん、瑞希ちゃんすごく速い!」
「え!?」
あ、あたし!?
ポンポンとあたしの名前がクラスに飛び交う。
「吉谷は中学時代から足だけは速かったからな!」
蒼太が大声でそんなことを言ったからクラスは笑いで包まれた。
たっくんも、仲良いいんだね、なんて言っちゃってるし…
っていうか、足だけは速いって、さっきあたしが蒼太に思ったことで!
蒼太にだけは言われたくない!
「じゃあその二人は二種目出てもらおうかな」
えぇ!?あたし決定なの?
まぁいっか…走るの嫌いじゃないし。