先生達とルームシェア!?
―ヒョイッ
「……あれ?」
誰かによって、あたしの手から本が奪われる。
そして、いとも簡単に本棚に置かれた。
そんなあたしに影を作る人はだあれ?
「ちっちぇーな」
「有内くん!」
振り返ると、有内くんがフッと笑った。
「ちっさくないよ!160あるから!」
「俺からしたらちっせーよ」
あたしの頭をクシャクシャと撫でると、あたしが抱える本を取った。
「片付けるんだろ?早くやっちまおーぜ」
「あ、ありがとうっ」
もう次の本棚へとスタスタ歩く有内くんを追いかけた。
「これ、あっち」
「はいっ」
「そこの棚」
「はいっ」
「これは、あそこなんだけど…届かないな」
「と、届くもん!」
「はいはい」