先生達とルームシェア!?



「まぁいいや、吉谷に用あるから君は帰っていいよ」


いずみんなんか…怒ってる?


「いや、でも吉谷送りたいんで」

「俺が送るから君は帰りなさい」


キッパリと言うと、有内くんは仕方なく…という感じで、この図書室から出ていった。

有内くんが出ていき、今度はいずみんと二人きり。
やっぱり図書室の中は静かだった。


「今の彼氏?」


いずみんの問いに首を振る。


「彼氏でもないのに、男と二人きりなんて危ないだろ。さっきなんかやられてたんじゃねーの?」

「あ、いや、別に…」

「とにかく、男には気を付けろ!二人きりにはなるな!襲われるぞ?」


な、なんでこんなに言われなきゃいけないの…!
そりゃあたしも悪いのかもしれないけどさ!
そんな強く言わなくてもいいじゃない!

あたしだって怖い思いしたんだから…


「自分でなんとか出来るもん…」


ちょっとだけ、意地を張ってみた。
それだけなのに。


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