青い空の向こうに
「…それじゃ、少しでも興味あったら連絡して。俺、雨宮のこと待ってっから。」
そう言った先輩は真剣な眼差しで。
ドキッ
…私のこと、待ってるの…?
…他の子には声掛けないのかな…?
私は、最初に声を掛けられた時とは違うドキドキ感に見舞われた。
…なんていう、私にはお構いなしに。
また太陽のような笑顔を一瞬見せたあと、小林先輩は踵を返して去っていった。
鼓動が速くなるのを抑えて、戻ってきた海斗の方を見ると…。