青い空の向こうに
入学式だから仕方ないとは言え、校長先生ったらずっと喋ってるんだもん。
座りっぱなしでお尻痛くなっちゃった。
…なんてことを立ち上がりながら思っていたら。
隣に座っていた子が、私の独り言のつもりで呟いた言葉に、同じように立ち上がりながら賛同した。
「ホントホント!日が暮れるんじゃないかと思ったし。」
苦笑いを浮かべながら、そう言った彼は…
「あ、俺、朝倉海斗(アサクラ カイト)。よろしく。…えーと…?」