青い空の向こうに



入学式だから仕方ないとは言え、校長先生ったらずっと喋ってるんだもん。


座りっぱなしでお尻痛くなっちゃった。



…なんてことを立ち上がりながら思っていたら。




隣に座っていた子が、私の独り言のつもりで呟いた言葉に、同じように立ち上がりながら賛同した。




「ホントホント!日が暮れるんじゃないかと思ったし。」


苦笑いを浮かべながら、そう言った彼は…


「あ、俺、朝倉海斗(アサクラ カイト)。よろしく。…えーと…?」





< 4 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop