青い空の向こうに
「そうだ!さくらはさ、部活何すんの?」
──中学では吹奏楽部に入っていた時期もあった。
けれど、吹奏楽部には女子しかいなくて、上下関係は厳しく、イジメもあった。
そんな部活を続けていこうなんて、これっぽっちも思わなくて、すぐに辞めたのだった。
海斗の質問に何て答えようか迷っていると。
「俺はバスケ部かなー。知り合いの先輩もいるしね。」
海斗は、私が答えに困っているのを察してくれたのか、自分のことを話してくれた。