魅惑のキス
魅惑のキス
「それでは皆さん、かんぱーーーい!!」
と、みんなの声とともにグラスの音が響く。
今日は、毎年恒例の忘年会だ。
「みさと、ちょっと早いけど1年間お疲れ」
「ありがとう。裕夜もお疲れ」
と話すのは、わたしの彼氏で同僚の裕夜。
かれこれ付き合ってからもう1年半になる。
あまり長続きしないわたしのわたしのわりには、けっこう長く続いている。
裕夜はわたしのことをいつも考えてくれて、優しいし、仕事を手伝ってくれたりもする。
わたしの自慢の彼氏。
「裕夜、わたしちょっとお手洗い行ってくる」
「ああ」
お手洗いに行こうと席を立つ。
そしお手洗いから出てきてその時―――…
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