お嬢×ヤンキーの関係☆
そして、放課後が楽しみで授業の内容が頭に入らないまま、
放課後へ。
「でー。何処に行くのー?」
周りに王橉学園の生徒がいない為、いつも通りの喋り方。
やっぱりこれが1番だよ。
「あのさー、あたし、姉貴いるじゃん?
明日、姉貴の誕生日なんだよねー、」
「え、そうなの?!
さ、皐月さんが誕生日だなんて知らなかったよ!
もっと早く言ってくれれば良かったのにー!」
麗奈は軽く、ごめんごめん、と謝っているが、その言葉には気持ちが込められていないことが分かる。
皐月さんとはお分かりの通り、
麗奈のお姉ちゃん。
凄く麗奈に似て、綺麗な人なんだけど、
性格に、難癖有り。
それはもう、逞しい人よ。
でもそれで結構お世話になっているし、
誕生日の日には何かしてあげるぜ!
と、決めていたのだ。
「でね、あたしはさ、何だかんだ姉貴に世話んなってるからプレゼントをあげたい訳。
でも、アイツ、色々むつかしーから、
料理作ろうと思うのね。」
うん、凄くお姉ちゃん思いで良いことだと思うけど…
一つ気になる点が。