お嬢×ヤンキーの関係☆



照れてるのか、いつもより少し小さい声で話す麗奈は、かなりレアだからチョット嬉しかったり。



「チョット!何ニヤニヤしてんのよ!」



「うひひ、べーつにー?」



そう良いながらもニヤニヤしてしまうあたし。

やべ、顔に出てたか。

気をとりなおして、


肉じゃがの材料をあたしは慣れた手付きで慎重に見ていく。


でも麗奈はたまに、




「あー!チョット!麗奈!
こんなの肉じゃがに入れないから!
ッて、高ッ!
どっからンなモン持ってきたの?!」



「え、松茸入れないの?
国産だよ、足の裏の臭いがするよ、
いい匂いだよ。」



「いや、足の裏の臭いは臭いから‼
てか高すぎ!棚に戻してくるんだ!」




ビシッと松茸の売っていた方向に指を指すと、珍しくあたしの言うことを聞いて麗奈は、松茸を戻しに行った。



はぁ、金銭感覚が違う…

いくらお金持ちだからって、ばんばか買うわけじゃないんだよ?!


金持ちのクセにケチくせぇ、
とか思うかもしれないけど!

あたしは普通の女子高校生のように過ごすのが夢なんだからな!




だから一生懸命雑誌を読んで女子高校生を勉強。






< 17 / 32 >

この作品をシェア

pagetop