お嬢×ヤンキーの関係☆
「ねぇ、もしかしてもしかすると…
麗奈此処、何回も来たことある感じ?」
「うん」
…ッてオイッ!
即答かよっ!
「駄目だろお嬢様がンなとこ来ちゃ!」
あたしが麗奈の肩を思いっきり揺さぶっても麗奈は平然と、オマケにドヤ顔で、
「だってあたしんとこ、愛美のウチみたいに厳しくないもん。」
とか言う麗奈が今、初めて憎くなった。
…そうだ、あたしの家は人一倍厳しい。
ネイルもしちゃ駄目。
髪も染めちゃ駄目。
巻き髪も駄目。
異性と付き合うコトも駄目。
北街への出入りも駄目。
ゲームをしちゃ駄目。
携帯は家族と大親友しか教えちゃ駄目。
夜更かしもしちゃ駄目。
今時の高校生なら当たり前のお洒落もあたしがしようとすれば、親に怒られる。
こんな家が嫌になったコトなんか…
数え切れない程ある。
でも誰もあたしの気持ちを分かってくれようとしない。