お嬢×ヤンキーの関係☆
お母さんもお父さんも悪い人ではない。
…ただ信用出来ない。
仕事ばっかりで家になんかほとんどいない。
家にいるのは猫のパンとお手伝いさん達だけ。
まぁ、そのおかげで今回、夜遊び出来るんだけど。
お手伝いさん達には遅くなると伝えてある。
理由は言わなくても良い。
別に詮索もしてこないし。
多少は、
ほっといてくれる。
お手伝いさんが、変に詮索してきたりしたらあたしは完全に家を出て行くわ。
それくらいこの家が嫌。
完全に信用出来た人なんて…
今迄に2人しかいない。
1人はもちろん、麗奈で。
2人目は…
「いいから早くッ!
大丈夫だから入るよッ!」
「ぇ、あ、ちょっと!麗奈!」
あたしは完全に引きずられる様にして、
店の中へ消えて行った。