だからそれがいけないの!!
やっと借りる事が出来た本に、走り書きしたメモが挟まっていた。
私の知らない戦国情報が沢山記された其れに心が揺さぶられ、その人の事を知りたくなった。
前回の借り主を先生に尋ねたけど、教えてくれない。
其処で先生に仲介人になって貰い、今に至る。
数ヶ月間やり取りするうちに名前が『伊達 幸村』と判明。
だけど生徒にも先生にも『伊達』名字は居ない。
私が歴女だからって騙してる?
そう思いながらも、知識を与えてくれる彼に私は夢中になった。
【会いたいです】
こう書いた手紙に伊達さんは答える。