ふしだらな誘惑

そして課長の顔がゆっくりと近づく。
とても魅力的な瞳だと思った。
普段の課長からは想像できない程のふしだらな眼差し…


「か……」

「とりあえず仕切り直しだな。悪いが今更すんなり帰れると思うなよ」


ずるい…

勝手に連れて来たのは課長なのに…

そう思うのに、強引に唇を塞がれて何も言えなくなるあたし。

ドンっと背中に冷たい壁の感触がした。


「っ…課長は、あたしのことが好きなん、ですか?」

「さぁ?それはこれから俺の行動で判断したらいい」


ああ、やばい。
今、落ちた……かも?

そのまま何度もふしだらに唇が落ちてきて、理性が崩壊させられる。



もう、どうなってもいい…

だって、秘かに憧れていた人。
この人に誘惑されるのならばきっと本望…

たぶん、のこのこついてきたあたしも課長に負けないぐらいきっと、ふしだらな女だから…










ふしだらな誘惑
【END】
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