クールプリンスはあたしの旦那



鷹神さんの車に乗る頃には、もう夜になっていた。


「あの、鷹神さん」


隣で運転をする鷹神さんはちらりとあたしを見てため息をついた。


「お前も鷹神だろ」


「確かに…そうですね」


「颯汰と呼んでくれていいから」


「颯汰…さん」


なんだか、恥ずかしいな。


にやにやしていると、隣から腕を突かれた。


「にやにやするな」



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