今日も今日とて暇だから。    ※暇なので彼らの過去話でも



4分かけて外から2階まで来た。

いやぁ、疲れた。

だって女子からの視線が痛すぎて痛すぎて………。


溜め息をついてから教室の戸に手をかける。音があまりせずに戸が開いた限り、立て付けがいいんだろう。

そのまま教室に入る。

黒板に貼ってある座席表を見ながら、俺はクラスの様子にも目を向ける。


さっそく友達をつくった奴。
自分の席で大人しくしている奴。
本を読んでいる奴。

それと……、


「ねぇ君っ、どこの中学から来たの?」

「………。」

「え、無視?無視ですか、オーイ……」


席に座って友達をつくろうとしない奴。




「うるさい」

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