青空、ハレの日☆年中ハレバレ
「でも………」

 ん?

「とても、カッコ良かったですよ!」

 その時の笑顔が少し空兎ちゃんに見えました。そう思うと、僕の顔も自然と綻びます。

 ん?赤坂さん、顔が少し赤くなりましたけど、お酒が残ってますか?

「あ、あの、緋上さん……今日の埋め合わせしたいんですけど、いいですか?」

「埋め合わせですか?いや、僕は全然気にしていないので大丈夫ですよ」

「いや、このままじゃ私の気がすまないっていうか……」

 言葉が尻すぼみする赤坂さん。ふむ、これは断ったら悪そうですね。

「わかりました。では、お願いします」

 僕がそう言うと花が咲いたかのようにパァと赤坂さんが笑顔になった。

「その時は、皆さん一緒にですね」

「え………皆さん?」

 あれ?飲み会の席で海上さんが言ってませんでしたっけ?皆さんよく一緒に集まるって。

「えっとぉ、それは………」

「あ、お金のことならご心配なく。今度は僕が奢りますから!」

 いやぁ、ちょっと楽しみになってきましたね。

 あれ? 何をオロオロしてるのですか? 赤坂さん

 あ、今度は空なんか見上げちゃって…………あぁ



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