青空、ハレの日☆年中ハレバレ
「もぅ、冗談に決まってるじゃない。せっちゃんったら必死ねぇ~」
「ホントだよ~」
からかうような二人の視線が妙に腹が立ち、そして気恥ずかしくなる仙太。
(なんか、遊ばれてる? 僕?)
そう思いながらも咳払いを一つして気を取り直す仙太はセレビアに尋ねる。
「それで、セレビアさん一体何しにきたんですか?」
「ちょっと遊びにきたんだけど、話聞く限りじゃ勉強に忙しいみたいね」
「そんなことないよ! 遊ぼっ!」
「空兎、君は自分の危機的状況が分かって言ってるのかい?」
現実離れをし始めた従妹を諭すように訊く仙太。途端に空兎の肩が落ちる。
するとセレビアがまるで妹を「やれやれ」と見つめるような目となり、被っているトンガリハットから小瓶を取り出して二人に見せた。
中身は透明な液体だ。
「これはね魔法使いのとっておきの秘薬なの。一種の増強剤みたいなものね」
「おぉ、つまりこれで頭がピカーンと良くなると!」
希望の光に目を輝かせる空兎。セレビアは「まぁ、聞いて」と前置きしてからその秘薬の解説を始めた。
「これは栄養素の効力を飛躍的に高める秘薬なの」
「秘薬だけに!」
「余計なことはいわなくていいのよ。つまり、頭のよくなる栄養素とこの秘薬を混ぜて飲めば勉強もはかどり、明日のテストもバッチリって寸法よ」
「おぉ、まさにドーピング!」
(いいのか?)
キャッキャッと喜んでいる空兎の横で仙太が内心そう呟いたが、とりあえずは口を出さず成り行きを見守ろうと考えた。少なくともカンニングよりはマシだ。
「ホントだよ~」
からかうような二人の視線が妙に腹が立ち、そして気恥ずかしくなる仙太。
(なんか、遊ばれてる? 僕?)
そう思いながらも咳払いを一つして気を取り直す仙太はセレビアに尋ねる。
「それで、セレビアさん一体何しにきたんですか?」
「ちょっと遊びにきたんだけど、話聞く限りじゃ勉強に忙しいみたいね」
「そんなことないよ! 遊ぼっ!」
「空兎、君は自分の危機的状況が分かって言ってるのかい?」
現実離れをし始めた従妹を諭すように訊く仙太。途端に空兎の肩が落ちる。
するとセレビアがまるで妹を「やれやれ」と見つめるような目となり、被っているトンガリハットから小瓶を取り出して二人に見せた。
中身は透明な液体だ。
「これはね魔法使いのとっておきの秘薬なの。一種の増強剤みたいなものね」
「おぉ、つまりこれで頭がピカーンと良くなると!」
希望の光に目を輝かせる空兎。セレビアは「まぁ、聞いて」と前置きしてからその秘薬の解説を始めた。
「これは栄養素の効力を飛躍的に高める秘薬なの」
「秘薬だけに!」
「余計なことはいわなくていいのよ。つまり、頭のよくなる栄養素とこの秘薬を混ぜて飲めば勉強もはかどり、明日のテストもバッチリって寸法よ」
「おぉ、まさにドーピング!」
(いいのか?)
キャッキャッと喜んでいる空兎の横で仙太が内心そう呟いたが、とりあえずは口を出さず成り行きを見守ろうと考えた。少なくともカンニングよりはマシだ。