危険な後輩【TABOO】
危険な後輩
 年末になり、忘年会の季節がきた。


 私たちの会社も例年通り、毎年利用してる居酒屋で忘年会が行われる。


 秀太と私が社内恋愛していることを、知らない同僚はいない。隣で楽しそうにみんなと喋り、料理よりも酒ばかりが進む彼をフォローする私。


 ふと視線を感じて、顔をあげた。


 テーブルの向こう側から、城岡くんがまっすぐ私を見ていた。


 営業職をしている秀太の、すぐ下の後輩くん。


 彼が弟のように可愛がっている人。


 私は不思議に思い少し首を傾げながらも、すぐに秀太のほうへと視線を戻し、城岡くんのことは忘れてしまった。

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