キミのとなり
クラス替え
相沢萌。
今日から高校2年。
掲示板に張り出されたクラス替え表を見て、ガッツポーズした。
「やった!羅斗くんと同じクラス!!あっ、しかも美緒も一緒!最高な一年になりそうな予感!!」
「私は2番目か…。」
「え?」
低いドスのきいた声がしてはっと後ろを振り向く。
「美緒!!」
「あんた朝からテンション高すぎ!」
「だって~、あの羅斗くんと同じクラスだよ~?も~死にそ~❤」
「バカだね、あんた。神崎羅斗はやめた方がいいよ。」
「なんで?!」
「あいつ、自分に告ってきた女子に結構残酷なこと言うみたいよ~?」
「そんなことあるわけない!確かに羅斗くんはちょっと冷たいかもしれないけど本当は優しい人だもん!!」
「なんでそう言い切れるのよ?」
「だってねっ、去年、私が急に熱を出して保健室までの通路で私が倒れかけたときに通りがかりでとっさに私を抱きかかえてくれたのっ!きゃぁ~~~、やば~~い~~。ほんとあのときヤバかった~~!!もうっ、心臓がバックバク!!」
「そんなの錯覚よ。あんな女嫌いな奴が倒れかけた女を助けるわけないじゃない。」
「でもっ!ちゃんと助けてくれたもん!!羅斗くんは本当は優しい人だもん!じゃあ、私、羅斗くんが本当に女の子に残酷なこと言うか自分で試してくる!!」
「えっ…ちょっと!」
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