キミのとなり
まっすぐな想い


「羅斗くん!メアド交換しない?」


朝、教室に入ってすぐ羅斗くんの連絡先ゲット作戦に挑む。


「無理。」


羅斗くんの隣で目でわたしに「頑張れ!」っていってくれる優しい内田くん。


「ありがとう!」私も目で伝える。


「お願いだから!メアドだけ!」


「おまえさ、昨日、俺にフラれたよね?」


「はい、そうですけど。」


「俺のこと嫌になんねえの?」


「ぜーんぜん!だって好きですから!さ!早く!メアド交換しましょう!」


スマホを羅斗くんの顔の前に差し出す。


「俺さ、女とは連絡先交換しない主義なんだよね。」


「え~!そんなぁ~!で~も~お願いします!メアドください!」


「チッ…おまえちょっと来い!」


「えっ…!」


わたしっ…今っ…羅斗くんに腕引っ張られてる~~!!!


めっちゃドキドキするんだけど!!


「なんで…ここ…?」


着いたのは学校の昇降口の手前。


「俺のことそんなに好き?」


「はい!もうっ大っ好きです!!」


「でも俺はおまえを2度フッたんだぞ?」


「それでも好きです!」


「…変な女…。」


「え?」
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