そら、めぐる。
「あたしのファンクラブなんて誰も入りませんよ〜ッ!」
でも、案外嬉しいな。
「みんな入ってるよ~?サッカー部のヤツとか。俺も誘われたしね!」
「蓮先輩、サッカー部なんですか?」
「そーそー」
そうなんだぁ……。
あたしはサッカー観戦が好きだから結構話が合うかもッ!
よかった。
最初はこの進学校、“エリート様”って感じで嫌なカンジだったけど、案外やってけそう!
蓮先輩優しいし♪
………
……
…ん?
あれ?
あれってまさかーーーー
「ーー賢太先輩‼」
「おッ!乃愛じゃーん!げ。それと蓮……」
「“げ”はこっちのセリフだね‼‼」
うわ。
この2人仲悪い…?
火花散ってる~。
危ないよ~。
この2人~。
「それより、乃愛ってこの塾だっけ?」
「今日入って来たんです‼」
賢太先輩がこの塾だったとは。
頭イイもんねー……。
憧れるなぁ。
「乃愛って賢太と知り合いなん?」
「知り合いです!賢太先輩って放送委員会の委員長じゃないですか。あたしも放送委員なんですけど、賢太先輩が色々教えてくれるんですよッ!優しいです、賢太先輩。ねっ、賢太先輩?」
そう。
賢太先輩は委員会で知り合ったんだ。
「え…。あ。おう」
「賢太が照れてる~ッ!レアだよ、レア‼写メ撮っとこ〜」
「おいッ!やめろッ‼」
賢太先輩、顔赤い〜。
可愛い〜。
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