俺様で、先輩で…
「まぁ、無理には聞かねぇけど? 一人で抱え込むなよな」
「別に…抱え込んでなんかない………ていうか、先輩はあたしなんかといて大丈夫なんですか?」
「大丈夫って…なにがだよ」
「彼女さんとかに怒られません?」
ココアを飲みながら聞くと一瞬悩んだような顔をした。
そして一言。
「彼女って誰のことだ?俺、彼女いねぇよ?」
「は…ぁ…まっあたしには関係ないですけどね」
勢いで聞いちゃったけど、彼女なんていてもいなくても良いよね……
「関係ないとか言うなよ」
「何でですか?あたしは別に……」
「んなこと言うなよ」
あたしに言葉を被せてきた。
さらに続ける。
「寂しいじゃん…んなこと言ったらさ?」
寂しい………?
「初めて聞いたよ?寂しいなんて言葉」
あたしは、今までで一回も寂しいなんて思ったことなんてない。