俺様で、先輩で…
悠side
太陽が傾き始めて、
オレンジ色した空が
俺たちを染める。
「あたしは………」
自分のことを好きでいても
良いことなんてないって
言っている愛。
今にも泣きそうな顔してる。
「ちゃんと聞いてやるから、話してみろよ……」
そう言いながら頭を撫でると、
「聞いたら、きっとあたしのこと嫌いになるよ?最低だって思うよ?」
なんて、言い出す。
俺は、なに言われても
嫌いになったりしないし、
最低だなんて、もってのほか。