君の字 <<==短編==>>
 3年生になって俺達は別々のクラスになった。


 俺は1組、那緒は7組だった。

 だから当然休み時間にすれ違うことさえなかった。





 それが、とても寂しかった。





 もう、授業中に目があうこともない。




 からかうことも、そして会話することも、もう不可能なことなのに。







 なのに俺は、那緒と同じクラスになりたかった。
< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop