双子の姉妹の マキとマイ
響夏は私に気付いたらしく、お得意のハニカミ笑顔で言った。


「あ、マキ!ほらね。ちゃんと連れの女の子がいるだろ?」


女の子たちは睨みつけるような視線を私に、そそいだ。


その瞬間、顔色を変えると焦ってどっかへ行ってしまった。


??

いったいどーしたわけ!?


私が首をかしげていると、響夏がニコニコしながら言った。


「マキ見て、かなわないって思ったんだよ」


「はぁ!?私はそんなに凶暴じゃないわよ!?」


響夏はおかしそうにクスクス笑ながら言った。


「違うよ。マキが可愛すぎるから、自分たちなんか足元にも及ばないって思ったんだよ。きっと」


…よくまぁ、そんな甘い言葉をスラスラと。


っと思う反面、少し嬉しく思っている自分がわからなくて嫌になる。


そんな私をそっちのけで、響夏は私の服を見ながら満足そうに頷く。


「やっぱりブルーで正解だね♪ピンクもあったんだけど、絶対その髪には淡いブルーが似合うと思ったんだ♪」


ブルーの服なんて着たことなかったから、試着するときも違和感を感じていた。


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