双子の姉妹の マキとマイ
響夏はその笑顔のまま私にコートを羽織らせると、店員に言った。


「このまま着てくから〜♪」


「え?値札は??」


響夏はピースをして言った。


「あらかじめ切っといた!」


準備がいいわね。


さすがモテる男は、気遣いもできるってことね。


円香の読んでた雑誌に書いてあったとおりだわ。

「さ、行こー♪」


そう言って、私の手をにぎる。


いつもなら怒るけど、あの笑顔だから大目に見ましょう。


そんなことを思ってると、いきなり抱きしめられた。


「マジで可愛すぎるーーーー!!」


前言撤回。


やっぱりどんなに可愛くても、許せないことはある。

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