双子の姉妹の マキとマイ
「放しなさいって、言ってんのよ?あんたたち、言葉も通じないの?1度病院で頭を見てもらったほうが、いいんじゃない?」
私は思いっきり、私の手首を掴んでいた男の頬をぶった。
男は数歩よろめいて、私を恐い目で見て言った。
「…っざけんなよ!?」
私は頬を殴られた。
口の中が血の味がする。
「い……たい」
白い何かの上に私の血が落ちた。
男は私の足を蹴った。
「…………ック」
あまりの痛さに、声がもれる。
男はまたあのニヤニヤ顔で、他の男に言った。
「この女、ムカつく。自分が少し可愛いからって調子にのりやがって。そいつの自慢の顔……ボコボコにしてやれ」
私がいつ、自分の顔を自慢したのよ?
他の男が、私に近付いてくる。
バンッ!!
いた………くない?