双子の姉妹の マキとマイ



「放しなさいって、言ってんのよ?あんたたち、言葉も通じないの?1度病院で頭を見てもらったほうが、いいんじゃない?」



私は思いっきり、私の手首を掴んでいた男の頬をぶった。


男は数歩よろめいて、私を恐い目で見て言った。

「…っざけんなよ!?」

私は頬を殴られた。
口の中が血の味がする。

「い……たい」

白い何かの上に私の血が落ちた。
男は私の足を蹴った。

「…………ック」

あまりの痛さに、声がもれる。


男はまたあのニヤニヤ顔で、他の男に言った。


「この女、ムカつく。自分が少し可愛いからって調子にのりやがって。そいつの自慢の顔……ボコボコにしてやれ」

私がいつ、自分の顔を自慢したのよ?
他の男が、私に近付いてくる。




バンッ!!








いた………くない?


< 14 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop