双子の姉妹の マキとマイ
私は閉じていた目を開けた。
あれ?
私、抱きかかえられてる?
「ねぇ?いい加減にしたら?」
さっきまで、聞いたことのない声が上から聞こえる。
「はぁ?お前には関係ないだろ?」
私を殴った男の声がかすれて聞こえる。
意識がはっきりしないなか、私を助けてくれたであろう男の子の声はよく聞こえた。
「……おまえら、男のカスだな。あんたらのやってたこと全部と動画でとらせてもらったから。これから警察に持って行ってもいいけど?」
さっきまで私を殴っていた男は鼻をならしてどこかへ行った。