双子の姉妹の マキとマイ
私は反撃開始とでも言いたげに、もう一個ビンを投げつて言った。


「は?なに?文句でもあるのかしら?だいたい落とした響夏がいけないんでしょ?しかも大雑把に集めるし。もっと丁寧に扱いなさいよね?それ高かったんだから。しかも、割れたビンだってお気に入りだったのに。どーしてくれるわけ?あんたがビンを受け止めないからお気に入りのビン、2本も割れちゃったじゃない?あーあ。信じられないわ。運動神経だけが取り柄でしょう?しかも反射神経なんか、お得意のバスケットボールに必要なんじゃないの?響夏ったら頭も馬鹿だし運動神経も悪いし大雑把だし、最悪ね」


響夏はうつむいてわたしの肩をガシッとつかんで、瞳にいっぱい涙をためて言った。
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