双子の姉妹の マキとマイ
私は興奮している響夏をおさえながら言った。


「あ、あのねぇー……。なりたいからすぐなれるってわけでもないのよ。そんなに人生甘くないわよ」


響夏はまだあきらめられないらしく、もっと興奮したように言った。


「じゃあ、どうすればいいの!?」


ど、どうすればって……。


これって、教えていいのかしら?


私は少しためらいながらも答えた。


「私のお父様とお母様。つまり大王と王妃に認められればいいのよ……」


お母様はともかく、お父様はなかなか厳しい人。
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