双子の姉妹の マキとマイ
しかめっ面をして、立ち止まった私の腕をつかみ、前に進む宙。



「ちょっ!宙、引っ張らないでよ!!……それより、仮面はずしたままで行くつもり!?」


さ、さすがにそれは混乱の種かと……。


私が難しい顔をして唸っていると、宙が当然と言ったように片方の眉をつりあげ、言った。


「どうせマイのお父さんとお母さんには、バレてるだろ?ここは顔隠すより堂々と行ったほうが、潔いだろ?」


うっ……。


言われてみればそうかも……。



私は少し考えたあと、大きくガッポーズをして言った。



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