双子の姉妹の マキとマイ
え!?


やったぁ!


ラッキーーー!!


私が安心したように微笑んでいると、ポンッと肩に手をおかれた。


「おい、マイ。お前はもう、さがってろ」


少し呆れたよう宙が言った。


うっ…。


そ、そんな呆れなくても…。


私は素直に宙の後ろにさがった。


お父様はニヤニヤ笑いながら宙に言う。


「さっきの人間は面白いやつだった。さて、次はどうかな?」


響夏が大丈夫だったら、宙なんて余裕でしょ!!


んー。


明日は夜までフリーだし、皆でどこにまわろうかなぁ。


美味しいケーキを食べにいってもいいな。


いやそれとも、魔法博物館に行こうかな?


あぁーー!迷っちゃう!



「……イ。…マイ………マイ!!!」


お母様が私の名前を呼ぶ。


その声で自分が話しかけられていたことを知る。


私はいきなり現実にひっぱりもどされ、一瞬何がおこったか、わからなくなった。


でもすぐに理解ができ答えた。


「ははは、は、はいぃぃ!!」


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