双子の姉妹の マキとマイ
響夏はフルフルと首を横にふって、私の後ろにまわった。


やれやれ…。


私は少しため息をついて、歩く。


私はしばらく歩いて、気づいた。


そういえば…。


私は歩くのをやめて、辺りをキョロキョロと見回す。



私って魔界でお城以外のところをこんなに、歩いたのって初めてかも。


どこになにがあるかは、把握してるけどあらためて魔界を歩いたことはあまりない。


マイはしょっちゅう勉強をサボっては、魔界を歩き回ってたな。


マイは誰よりも魔界を愛している。


町のみんなからも好かれているし。


私はこの広い魔界の何を知っているって言うのかな?


私は何にも知らない。


この魔界のことを知ろうと、勉強はした。


けど、この魔界のことを知ろうと、行動はしなかった。


私より……マイのほうが、この魔界をおさめるのは向いているかもしれない。
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