双子の姉妹の マキとマイ
そんなマイが……。


私はギュッとワンピースの裾をつかんだ。


誰よりも魔界を愛しているマイが、この魔界から追放されていいわけがない。



そんなの、私は……絶対に認めない。


「マキ?」


不意に私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


響夏は指を差し言った。


「美術館ってここじゃない?」


私たちの目の前には、大きな大きな建物がたっていた。


そうここが……。


私は響夏の手をつかんで走りながら言った。


「ここが魔界3代名物の一つ。【大美術館】よ」
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