双子の姉妹の マキとマイ
すると、裏口付近にいた警備員が少しだけ同様しながら言った。


「マキ様。そちらは誰ですか?」


あぁ、そうか。


ここに私が誰かを連れてきたことなんかなかったから、不思議なのか。


まぁ、連れてくるような友達がいなかっただけだけどね。


私は響夏の手を離し、微笑んで言った。


「私の友人よ。入ってもいいかしら?」


頬を赤くした警備員が、裏口を開けた。


熱でもあるのかしら?


私は裏口をくぐりながら、小首をかしげた。


「マキって、鈍感?」

響夏は少し呆れたように言った。


「鈍感?……そんなことはないはずだけど」


宙がマイのこと好きなのもすぐに分かったし、絶対にそんなことないと思うけどなぁ。
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