双子の姉妹の マキとマイ
響夏はため息をついて言った。


「あー、わかった。マキは鈍感なんだね」


「は?そんなことないって言ってるでしょう?」


「わかったって。ほら、見ようよ」


そう言って私の手首を引っ張る。


強引だわ。


でも……。


私は頬をほのかに染めてつぶやいた。


「……嫌いじゃないわ」



「ん?なんか言った?」


響夏はニコッと笑って振り返った。


どうせ聞こえてるくせに…。


私はプイッとそっぽを向いて言った。


「なーんにも!」


そして今度は私が響夏を引っ張る。
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