双子の姉妹の マキとマイ
しばらく響夏はふらふらと歩き回っては、見物している貴族に話しかけている。



そんな響夏を近くのベンチに座って眺める。


私は小さい頃に何回も来たことがあるから、もう飽きてしまった。


それにしても響夏。


何をあんなに必死に見てるんだろう?


私はベンチから立ち上がり、言った。


「響夏?何見てるの?」


「マキ!これってどういうこと!?」


響夏は慌てたように、私の腕を引っ張った。


いったいなんなわけ??

私は呆れたように、響夏が見ていたものを見た。


「あぁ…これか」









< 247 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop